メガネをつくる時はメガネ店で度数を測りましょう!眼科では相談OK!

こんにちは、1級眼鏡作製技能士のローシーです!

メガネ店勤務10年以上、眼科勤務10年以上の私がメガネをつくる時のコツを解説いたします!

はじめてメガネを作る人や度数の事でお悩みの人はこの記事を1度読んで参考にしていただけると幸いです!

メガネを作る流れ

メガネを作る時に何を想像されますでしょうか?

メガネを作る流れは「度数合わせ、フレーム選び、レンズ選び」です。

さらに細分化するとメガネ店選びも重要です。

メガネを作る目的によって流れは少し変わります

ローシー
1番に思いつくのが度数ですね!
順をおって解説いたします。

メガネの度数は眼科よりメガネ店で合わせる方がいい理由

度数を眼科で測ったら安全!度数だけ眼科で測って安いメガネ店で買おう!と考える人も多いようです。

ローシー
眼科イコール安全ではありません!

結局は良いスタッフさんが担当して、時間をかけてもらえる状況があるかどうかが重要なんです。

眼科でもメガネ店でも人が多い時を避けましょう!

そして、メガネは度数だけではないのです。

メガネを作るのに必要な3つのもの
①度数

②フレーム

③レンズ

①度数

度数だけ眼科で合わせて、処方箋を発行してもらってメガネ店で買うという考えの人も多いようですが、治療用メガネ以外のメガネを眼科で度数だけ合わせるのはメガネのスペシャリストとしてはあまりお勧めしません。

眼科専門医が度数を確認するので安心と思っている人もいるようです。

安心」を買うという意味では眼科の処方箋でメガネを作るという事も間違いではありません。

ローシー
気持ち次第で良くも悪くもなるのがメガネでもあります。

度数を変えてなくても「こっちの方があってます」と医師に言われる事で改善する事もあるのです。
度数は変わっていないのに改善する人は気の持ちようという事です。

ローシー
安いメガネは悪い、高いメガネは良いと思い込むのと同じですね。

度数を眼科で合わせても、メガネを購入する時に度数を合わせた人がその場にいなければ最適なアドバイスができないのです。

まさかこんなフレームで作るとは思っていなかった、、、となる事がほとんどです。
しかし、人間の眼は慣れます。だいたい2週間くらい使っていると、メチャクチャでない限り目と脳が慣れます。

決して最適な良い度数でなくても慣れるのです。

メガネの度数決定で重要な事は、度数を決定する検査担当者がメガネを使用する人の生活環境や状況などを把握できるかです。

そしてたくさんある度数の中から提案して決定するのです。

フレームもレンズも分からない状況で良い度数を提案したとは言えないところがあるのです。

フレームの種類やレンズの設計でも最適な度数は変わってくるのです。

特に遠近両用レンズであればフレームの種類も重要ですし、アイポイントの設定も重要です。
累進帯の長さも重要です。

出来上がったメガネのフィッティングも重要です。

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重要事項
①フレームの種類(選ぶフレーム)

②アイポイントの設定(特に遠近両用など)

③レンズの種類

④フィッティング

⑤度数の再調整

しかし眼科では度数しか決定しないのがほとんどです。

フレームの種類すら決まっていないのにアイポイントなんて設定できません。

購入する予算も分からないのにレンズのグレードまで指示指定はできません。

出来上がったメガネのフィッティングをするのも基本的にはメガネ店のスタッフです。
※フィッティングが合っているかどうかを医師が確認する事はマレです。

このように重要な事を眼科では何も確認しないままメガネは出来上がってしまうのです
そういった意味で病気の治療用メガネ以外は眼科で度数だけ合わせる事はお勧めいたしません。

メガネはメガネ店で度数も合わせるのが最適な度数に巡り合う事が多いです。

病気の検診は必ず眼科に行って診てもらいましょう!
メガネを掛けてよく見えるようになったから目に病気がない訳ではありません

勘違いして眼科検診に行かないと、症状が現れた時には眼病をわずらっているという事もあります。

ローシー
定期的な眼科検診をお勧めいたします。

②フレーム

フレームの種類の種類は大きく分けて3つあります。
全部フチがあるタイプ、上だけ(もしくわ下だけ)フレームがあるタイプ、全部フチがないタイプです。
それぞれメリットとデメリットなどがあります。

メガネを作る時に選ぶフレームには使用目的によって適したタイプがあります。

強度的に頑丈なタイプや見た目的にスッキリしたタイプ、遠近両用などのメガネを作る時に選ぶフレームなどさまざまな選び方があります。

③レンズ

レンズにもいろんな種類があります。ここでは簡単な違いのみ説明いたします。

ガラスレンズとプラスチックレンズ、球面レンズと非球面レンズ、単焦点レンズと多焦点レンズなど様々です。

価格も違いますし、メリットやデメリットも違います。

メガネを購入する時に眼科で処方箋を発行してもらっても記載されているのは度数と若干の作製条件だけです。

レンズの選定などはされていません。単焦点か多焦点、または2重焦点などのみ指定されています。

それ以外は何も記載されていないのです。

どうしてこの度数になったのか、全くわからないのです。

度数に対してどれだけ説明がされているのかも全くわかりません。不備があってもメガネ店で勝手に変える事もできません。

ひどい処方箋の場合、PD(瞳孔間距離)も記入しないで発行してある処方箋も見かけます

このような状態で処方箋をお勧めする理由が見つからないのです。

実際に眼科で度数を決定している検査員もほとんどがメガネに詳しくないスタッフさんが多いのです。そもそもが医師自体がメガネに詳しくない場合も多いのです。

もちろんメガネにも詳しいスタッフさんや眼科専門医のいる眼科もあると思います。
しかし非常に少ないのが現状です。

眼科はメガネの度数やコンタクトレンズの度数を合わせるだけの施設ではないからです。
どちらかと言えば眼科は眼病がメインです。目が充血した、腫れた、痛い、目ヤニが出る、糸のようなものが見える、視野がおかしい、目が乾くなど様々です。その中の1つとしてメガネ処方、コンタクトレンズ処方があるのです。

メガネに詳しいより眼病に詳しくないと成り立たないのです。

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メガネの事で眼科に相談する

メガネの事で眼科に相談するのはお勧めです。

メガネ店で度数は合わせるけど、自分の眼の状態からして、どのようなメガネを作った方がいいですか?など質問するのは良い事です。

生活状況に合わせて、遠用、近用、遠近、などの提案をしてもらえます。
そのまま眼科で度数を合わせるのはお勧めいたしません。
お勧めしない理由は上記で説明したとおりです。

メガネ店で高い商品を買わされない為にも相談する事は良い事です
ただメガネに一番詳しいのは眼科ではなくメガネ店です

メガネの最新情報は眼科よりもメガネ店に多く集まります。
メガネ店の中でも眼鏡作製技能士がいるお店が一番情報も多いです。

眼鏡作製技能士のプライム会員がいるお店にはリカレント教育を受講している眼鏡作製技能士もいます。

基本的に情報量が多いお店はメガネ協会のリカレント教育を受けている1級眼鏡作製技能士がいるお店です。

眼鏡作製技能士は、職業能力開発促進法 第47条 第1項の規定に基づき、技能検定職種のひとつとして、令和3年8月13日に(公社)日本眼鏡技術者協会に厚生労働大臣から認可された国家検定資格です。

出典元:眼鏡作製技能士の公式サイト

眼鏡作製技能士とは?

眼鏡作製技能士は令和3年からスタートしたメガネの国家検定資格です。

今までは認定眼鏡士制度がありましたが国家検定しかくではありませんでした。

しかしメガネを販売するのに資格が必要と思っている人は多く以前から国家検定資格が必要ではないか?と言われ続けていました。

そして令和4年からは新しく眼鏡作製技能士という国家検定資格が誕生しました。

国が認めたメガネお仕立てのプロフェッショナル

眼鏡作製技能士は「メガネお仕立て」の国家検定資格です。
世界の40か国以上の国々では、メガネのお仕立てに資格制度が導入されています。
ところがこれまで日本では、資格が無くても誰でもメガネのお仕立てができる状況でした。
ついに日本でも「生活者の眼の健康のため」に難関試験を突破したメガネお仕立てのプロフェッショナルが誕生いたしました。

出典元:眼鏡作製技能士の公式サイト

ローシー
眼鏡作製技能士には等級があります。
眼鏡作製技能士の等級
眼鏡作製技能士には1級と2級があります。

1級【後進の目標となる眼鏡作製技能士】

眼鏡市場のトレンドを把握し、顧客の眼鏡に関する潜在的なニーズをくみ取り、最新の技術で製造されたレンズ、フレームを活用し、顧客に最適な眼鏡の提案ができる。

眼鏡作製に必要な詳細な知識・技能を身につけているのみならず、それらを体系的に理解しており、他の眼鏡作製従事者の指導や育成を実施することが可能である。

眼鏡作製知識・技術だけでなく、コンプライアンス、眼科専門医との連携に関する十分な知識を持ち、総合的なマネージメント能力を持つ。

2級【業界のベースとなる眼鏡作製技能士】

顧客の眼鏡に関するニーズをくみ取り、販売されているレンズ、フレームを活用し、適切な眼鏡の提案ができる。

眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけており、顧客のニーズに応じた眼鏡を作製する事が出来る。

出典元:眼鏡作製技能検定 – 公式サイト

メガネの仕事は今でも無資格でできる状況です。そのため、安心してメガネが購入できるか不安になる人も少なくないのです。
そこで安心を求めて眼科のメガネ処方箋を発行してもらうという考えになる人がいるという事です。メガネの仕事は正直いって専門知識を専門的に勉強して行わないと危険な仕事です。
それは経験が長いから安心という訳ではないからです。経験はあくまでも経験です。お客様の声をもとに成功と判断したり、失敗と判断したりしています。
曖昧な知識でしかないのです。曖昧な知識で自分はベテランと思い込んでいるメガネ店スタッフさんもたくさんいるのが現状です。
検定試験を合格するには一定レベルの知識と技術がないといけません。
試験に合格する為には専門的な知識と技術を勉強しないと合格はできません。令和3年から誕生した眼鏡作製技能士の国家検定資格を取得する取り組みを多くのメガネ店が始めました。すでに数百人の眼鏡作製技能士がいるメガネ店もあります。
逆にいえば、いまでも1人の眼鏡作製技能士もいないメガネ店に疑問を感じる状態です。
取得できない未熟なスタッフさん揃いなのか、取得する勉強を怠っているメガネ店なのか、、、いずれにしても眼鏡作製技能士がいないお店は安心ができない状況になってきています。>眼鏡作製技能士のいるお店を探すにはこちらへ

まとめ

眼病の治療用メガネではなく通常のメガネに関しては1級眼鏡作製技能士が一番詳しいのが現状です。
眼科で度数だけ合わせても良いメガネを作るのは状況的に難しいという事を知っておきましょう!

メガネの事に関しては眼科よりもメガネ店の方が事情に詳しいという事も知っておきましょう!

眼病に関しては眼科でないと診断できません。

メガネ店では医療行為は禁止となっています。

メガネ店で行っているのはあくまでも視力測定です。

検眼ではありません。

そもそもメガネ店で「あなたは近視です」と診断するのも禁止事項なんです。

ローシー
眼科は眼病、メガネ店はメガネ作製という役割でみると良いですね。
参考にしていただけると幸いです!
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