「最近、遠近両用メガネをつくったけど見えにくい気がする」と思っている人は今回の内容は必見です!
眼科で相談しても、度数は合っているとしか言われない。
購入したメガネ店で調整してもらえば良くなるとアドバイスをもらう事もあると思います。
知っていればメガネを作る時に自分から要望を伝える事ができるようになります!
目次
遠近両用メガネとは?
遠近両用メガネには大きく分けると2種類あります。
②マルチフォーカルタイプ
①バイフォーカルタイプ
二重焦点レンズのタイプで、昔は主流となっていた遠近両用メガネです。
レンズに小窓がついたようなレンズです。
周りからみても遠近両用メガネとわかるメガネのタイプです。
遠用部分と近用部分の度数がどこなのかすぐに分かるので使いやすくもあります。
②マルチフォーカルタイプ
遠用部分と近用部分に境目がないタイプの遠近両用メガネです。
周りから見ても遠近両用メガネとは分かりません。
バイフォーカルは遠用部分と近用部分があるのに対して、マルチフォーカルは遠、中、近と見える部分も広がっています。
しかし見える部分が広がった反面、歪んで見える部分も増えているのが難点です。
遠近両用メガネ、度数があっているのに見えにくいのはなぜ?
眼科に相談しても「度数自体は合っている」といわれる。
実際に作ったメガネの度数を眼科の仮枠で作って見せてもらうと良く見えます。
ではなぜ見えにくいのでしょうか?
②使用の用途があっていない
③度数の組み合わせがよくない
①アイポイントがあっていない
遠近両用メガネを作る時は基本的にアイポイントをとります。
簡単に言えば目の瞳孔の位置に合わせてレンズの遠用部分のポイントを合わせる為の作業です。
②使用の用途があっていない
メガネの使用の仕方や使用目的に対して度数やメガネのタイプがあっていない。
遠近両用メガネは遠用度数がベースで作られます。
しかし、購入する人は遠くも近くも良く見えるメガネという期待感で購入されます。
期待が大きいほど、使いにくいと感じるものです。
遠近両用メガネ、中近両用メガネ、近々メガネはどれも1枚のレンズの中にたくさんの度数が入っています。
使用の用途によってどれが最適かが決まってくるのです。
検査の時に相談して決定すれば問題ありませんが、検査中にはなかなか言葉が出てきません。
うまくお客様から言葉を導きだせるベテラン検査員であれば良いですが、検査が苦手な検査員やまだあまり慣れていない検査員にあたった場合、ご自分でご自分の生活環境や使用用途を説明しなければなりません。
③度数の組み合わせがよくない
遠近両用メガネのマルチフォーカルタイプは必要最小限の加入度数で作成するのがコツの1つです。
必要もないのに強度の遠用度数を設定すると、近くを見る為には加入度数が多めに必要となります。
遠用度数から近用度数までの変化が多ければ多いほど見え方の視野や歪みに影響がでます。
遠用度数もバッチリいれて加入度数で近くを見るという考えもありますが、そのような考えで設定した度数の場合、多くのご高齢の方は見え方に違和感があり「使いにくい」という状態を我慢しながら生活をしている場合が多いようです。
遠近両用メガネ、度数が合っているのに使いにくい!
遠近両用メガネが使いにくいから度数が合っていないのではないか、と不安になり眼科に相談する人も少なくありません。
しかし眼科では「度数はあっています。メガネ店でフィッティングしてもらってください」という診断をされる事が多いです。
度数が合っているのに使いにくいのはなぜ?
眼科がこたえる度数があっているとは、そのメガネの度数で遠くの視力、近くが見えるかどうかで判断しています。
遠くの度数を確認して、そのメガネの加入度数(近くを見る度数)を確認します。
あくまでも度数があっているとは、遠用と近用を別々に作った場合に見えているかどすかです。
遠近両用で作ったメガネは「アイポイント」「遠用度数と加入度数の設定」「フィッティング」「選んだフレームとレンズの相性」などが重要です。
②フレーム
③レンズ
④アイポイントの設定
⑤フィッティング
眼科で度数だけ測ってもあまりよいメガネが出来上がらないというのは、この問題が改善できないからです。
検査員がメガネ店まで一緒に行って、フレームとレンズを選んでアイポイントを設定して、出来上がったメガネをフィッティングするという重要な作業ができないのが現状です。
仮に隣接されたメガネ店についてきてもらって購入してもまだまだ改善には至りません。
この改善には至らない理由の1つが無資格検査員が多いという事です。看護師、医師でもメガネに対しては詳しくない人が多いのです。
さらにいえば、メガネ店の店員さんでさえ、無資格で10年20年仕事をしてる人も多いのです。
メガネを安心して作るコツの1つは「眼鏡店で勤務する1級眼鏡作製技能士と眼科医」の連携です。
メガネのスペシャリストである1級眼鏡作製技能士がメガネを最初から最後まで対応し、眼病を眼科専門医が診る、という流れです。
それぞれの分野でのスペシャリストが連携する事によって本当の安心感が生まれるのです。
まとめ
遠近両用メガネで度数はあっているのに見えにくい原因は大きく3つあります。
②アイポイントが合っていない
③フィッティングが合っていない
最後までお読みいただきありがとうございました。